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その他気になることを何でもご相談ください。

アトピー性皮膚炎

現在、アトピー性皮膚炎の治療はステロイド・保湿剤といった対症療法の領域のみの治療が主流となっています。患者さんの中には、「どうして私はアトピーになってしまったのだろう?」「どうしたら有効なのだろう?」「やはり、本当に完治しないものなのか?」「ステロイドを使わない治療ができないものか?」等と、考えられた経験があると思います。

本当の治療、それは対症療法ではなく原因治療、これこそが患者さん方が真に望まれている治療なのです。しかしながら、アトピー性皮膚炎を代表する現代病の原因治療の難点は、原因自体が不確かなもので複雑存在するという事実です。以上を鑑みて原因治療にアプローチしていくためには、複雑存在する原因の中から、まず治療のための柱となる因子を決定しなければなりません。

そこで私たちはマイクロサーキュレーション(微小循環)に注目しました。

私は非常に多くのアトピー性皮膚炎を診療してきましたが、診療経験上、アトピーを含め乾燥肌になり易い方の特徴として「汗が出にくい・冷え症・低体温・生来色白の方や貧血気味の方が多い」ということに着目しました。そしてそれらを改善することにより、元来の症状も改善するといった治験を非常に多く認めています。

元来保湿というものが皮膚のどの部位によって機能しているのかというと、表皮細胞に含まれる顆粒や、毛穴についている皮脂腺という部位からなのです。これらの部位を養っている血管は「5μ(ミクロン)」、一方血液中の赤血球は「8μ(ミクロン)」。通る物質の方が管よりも大きいといったアンバランスな状況にあるのです。その時赤血球は、本来柔軟性に富んで変形しながら管を通っていくのですが、少しでも柔軟性が損なわれたり、血管自体も固くなったり収縮したりすることにより、通過不良となっていきます。

CMCオリジナル漢方処方は、赤血球の柔軟性を回復し、かつ微小血管をも同時に拡張させる効能が期待できます。これは内服・外用の双方により、微小循環を改善し、乾燥肌・乾燥性ニキビ・アトピー性皮膚炎の掻破痕の修復・ステロイド外用薬における副作用の軽減を計ることができます。

また私たちの医療は当初ステロイド剤使用を前提としますが、ステロイドの内容は分子量500以上(516.4)であり、かつ力価の低いステロイドを使用しています。一般的に分子量500以上の物質は正常な皮膚から吸収されることが少なく、従来のステロイドに比べて、副作用が出にくいものと言えます。

ステロイドに抵抗のある患者さんも、是非気兼ねなくご相談下さい。しっかりとしたコンセンサスの元に治療を進めてゆきたいと考えております。ただ、どんな優秀な治療であっても、患者さんの生活習慣の改善がなければ治療につながりません。診察時にはこの点を充分な時間をかけて説明し、共に相互理解の上、本当に患者様の立場に立った医療を提供できるクリニックを目指してゆきたいと考えています。

分子量が小さい(分子量が500以下)

分子量が大きいと、分子サイズが大きくなることや拡散性が低下することから、経費吸収性が低下します。一般に図①のように分子量が500を超えると正常皮膚からの経皮吸収性が低下します。

引用:マルホ株式会社(ぬり薬の蘊蓄 第2章 主薬と経皮吸収性:経皮吸収されやすい主薬の特性)

 

ニキビ・ニキビあと(大人のニキビ)の治療

ニキビ(尋常性座瘡・集族性座瘡)・ニキビあとに関しては、今まで、薬局や普通皮膚科で治療を経験されていて、治療しているときは緩和するものの、薬を止めると元の状態に戻ってしまったり、あるいはいろいろやっても全く改善しない患者さんもいらっしゃいます。結果、諦められて、10年・20年後に毛穴の開きや陥没(ニキビあと)といった後遺症で悩まれ、クリニックに来院される患者さんの多さに驚きます。

毛穴の開きや陥没は、年齢以上にフケ顔にみられ、ニキビが去った後の悩みもつきません。ニキビの早期治療。これこそが将来にわたった素肌の美しさに続く要因です。

ニキビの治療とは一般的には炎症性座瘡(赤ニキビ)の場合は、抗生物質の内服・外用。閉鎖面皰(白ニキビ)の場合は除去かピーリングになります。しかしこういった治療はあくまでも対症療法であり、原因を考慮した治療でなければ、ほんとうによくなることはありません。また、本来皮膚のトラブルの多い方は胃腸も弱いことが多く長期の抗生剤の内服は体に相当負担を与えかねません。

私たちのニキビの治療は、まずホームケアにこだわり、医療面からは体にやさしい処置にこだわりました。
ニキビになりやすい体質としては脂肌のニキビと乾燥肌のニキビ(いわゆる大人のニキビです)の2つに大別できます。

最近では後者(大人のニキビ)が非常に増加しており、例えば本来ニキビは思春期に血中のアンドロゲンというホルモン分泌が強くなると、皮脂腺の分泌上昇に伴い脂肌となりニキビが発症するのが特徴でしたが、昨今では思春期にはそれほど酷くなかったにもかかわらず、就職してからストレスや残業が増え、肌がカサカサになりニキビが酷くなったという方が増えています。そのとき注意しなければいけないことは、脂肌のニキビのホームケアを乾燥性ニキビ(大人のニキビ)の方に施行すればニキビの状態が悪化するだけではなく、ヒリヒリ感が強くなったり痒みまで出てしまうことがあることです。ゆえにそれぞれの体質に合った指導治療をしなければ悪化の危険性が増えることを理解してください。

加えて、当院ではケミカルピーリングも行っています。一般的にはグリコール酸という化学物質を利用して毛穴の不潔なものや痛んだ表皮の一部を除去し、再度きれいな表皮を再生させると共に速やかな治療にもつながる処置です。また、敏感な方には作用の緩和な乳酸を使用します。こういったピーリングをすることで傷が出来たり、痛みや痒みがでたりお肌の負担を危惧する方もいらっしゃると思います。当院のCMCオリジナル漢方外用薬を超音波導入することにより、除去した後の表皮の欠損を速やかに美形再生し、痛みや痒みの減少ができます。

毛孔性苔癬(毛孔性角化症)の治療

主に夏ご相談が増える病気です。半そでの服を着るようになると、肩から茶褐色でざらざらした小さいブツブツをきにされている方がいると思います。これが、毛孔性苔癬(毛孔性角化症)という病気で、若い女性に多く、遺伝性があり、こういった方のご両親も若いときにはこの病気を患っていた可能性が高いようです。

この病気は年齢と共に改善する傾向があり、一般的には尿素やビタミンAの外用、少し痒みを伴う場合はステロイド剤を外用する治療が選択されている場合が多いようです。このような一般的治療でも、多少の症状の緩和が認められ、有り体に言えばその程度での治療で終わっている場合が多いのが現状です。理由としては、どの道放置していても経年と共に治るからということでこの病気が軽視されているからなのですが・・。しかし、一番人生で楽しい時期であろう若い女性が、夏場この病気を気にするあまり、服装のおしゃれを制限しなければならないというのは残念なことです。

この病気に関して、当クリニックでは一般的に行われている治療よりも、さらに外見重視の治療を心がけています、この病気の原因は毛穴が開き、そこに角栓と呼ばれる硬いたんぱく質がつまり、開いた毛穴の下には異常な反応を起こしている免疫細胞が現れています。選択肢としては、ケミカルピーリング、あるいはレーザー治療により、かたい角栓の除去や毛穴の開きを改善し、毛穴の下に現れている異常反応を起こしている免疫細胞を、CMCオリジナル漢方薬の外用により、その効能である免疫調整作用と表皮再生促進作用を利用しながら減少させ同時にレーザーやケミカルピーリングで欠損した表皮の早い再生を行わせるように工夫しています。

毛孔性苔癬(毛孔性角化症)のケミカルピーリング及びレーザー治療については「保険外診療」となります。こちらをご参照下さい

じんましんの治療

じんましんとは、一時的に出現するかゆみを伴う皮膚の腫脹です。
その原因は複雑で、はっきりしていない場合も多いのが現状です。アレルギーが原因の場合もありますが、食べ物や飲み薬、寒冷・温暖などの物理的刺激、発汗刺激、内臓の疾患が原因で起こることもあります。
じんましんは2つタイプがあります。

急性じんましん・・・全身に皮疹が出現してから1ヶ月以内に症状が消失します。
慢性じんましん・・・長期にわたり出現と消失をくりかえします。

基本的にはアレルギーの薬を内服して治療することになります。しかし原因が除去されない場合繰り返すため、同時に原因をつきとめることが重要になってきます。また、じんましんは慢性になるととても治りにくい疾患のため早期治療が大切です。

当クリニックでは、原因不明の慢性化したじんましんに対しては、抗ヒスタミン剤内服以外にも積極的に漢方医療で体質改善を行っています。

粉瘤の治療

粉瘤とは小豆大~鶏卵大までの隆起した嚢腫のことを言います。嚢腫の内容は脂様物質です。赤く腫れたり、炎症がおこり痛みを伴うこともあります。顔・頭、背中などに好発します。

切除が基本となりますが、炎症症状がある時は内用薬で炎症を抑えます。

湿疹の治療

湿疹とは、様々な原因で起こる皮膚症状です。アレルギーが原因の湿疹もよく見受けられます。慢性化すると治りにくい疾患のため、やはり早期治療が大切です。

アトピー性皮膚炎と識別するために血液検査をお勧めすることもあります。
それぞれの症状に合った塗り薬で治療します。

また、かいてしまうと長引くため、かゆみが強い場合は飲み薬も併用することになります。

水虫の治療

水虫とは、真菌の感染症で、主に足や手、爪などに感染します。
多くは、温泉や公衆浴場、プール等にて感染し、それが家族内で感染してしまうことになります。

足や手、体の皮膚の場合は、カサカサやジュクジュクでかゆみを伴う場合があります。また、角質が非常に厚くなる症状も有ります。爪の場合は爪が白く濁り、また分厚くなってきます。

水虫用の塗り薬をつかった密閉療法が有効です。また、爪に入ってしまった場合は、塗り薬のみでなく、飲み薬を併用すれば比較的早く治すことができます。

皮膚がん・ホクロがんの治療

長年にわたり日光にあたった人が顔にできる皮フ癌から、赤くただれてくる皮フ癌まで様々ですが、転移してしまうと大変なことになります。何か皮膚がおかしいと思ったら、すぐに受診してください。

特に足の裏のホクロは注意してください。また、大きさや形、色等の一次情報でもホクロが良性か悪性か判断できることもあります。はっきりさせるためにはホクロを切除し、検査に出して良性か悪性かはっきりさせることになります。 どちらにしろ切除することが一番大切です。放置すると拡大したり、転移してしまうことがしばしばあります。

尋常性乾癬

難治性の皮膚病の1つです。最初は赤い湿疹から始まり、だんだん浮いたように盛り上がってきて表面には鱗宵と呼ばれる雲母状の皮膚が表面を覆うようになります。

表面の皮膚をはがすと点状の出血がみられます。好発部位は皮脂腺の発達した脂漏部位と呼ばれる場所や、よく物理的刺激を受け易い場所です。自覚症状としては殆どないか、あるいは傷が治りかけのときに出るような痒みがあるかといったところです。

爪も変形し、放っておくと皮疹にうみを持ち膿疱性乾癬という病気になったり、中にはリウマチのような関節痛に見舞われることもあります。この病気は第二次世界大戦前にはあまり日本にはなかった病気で、戦後日本に除々に増加し、西欧では昔からある病気です。この病気はもともとなり易い遺伝的体質と、それに加えて食事の影響があるように思います。私たちの治療として外見上の治療だけでなくなく内面的によくするために食事、運動指導と漢方薬をお勧めしています。